大手総合商社「丸紅」の100%出資により設立された私募REIT・不動産私募ファンドの運用会社、丸紅アセットマネジメント株式会社。
総合商社グループならではの広範な産業ネットワークや案件開発力、そして厳格なリスク管理体制を強みとする同社について、事業概要、強み、組織風土、求められる人物像や選考対策を解説します。
会社概要とポジショニング
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 丸紅アセットマネジメント株式会社(Marubeni Asset Management Co., Ltd.) |
| 設立 | 2007年11月 |
| 所在地 | 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル5F |
| 資本関係 | 丸紅株式会社 100%出資 |
| 主要ライセンス | 金融商品取引業者(投資運用業、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業)、宅地建物取引業 |
| 事業内容 | 私募REIT(丸紅プライベートリート投資法人)の資産運用、不動産私募ファンドの組成・アセットマネジメント・投資助言業務 |
丸紅アセットマネジメントは、丸紅グループが培ってきた国内不動産私募ファンドのアセットマネジメント事業を承継し、2007年に設立されました。機関投資家や事業会社などの投資家ニーズに応え、オフィスビル、レジデンス、商業施設、物流施設など幅広いアセットタイプを対象にファンドの組成・運用を展開しています。2014年からは、非上場オープンエンド型の私募REIT「丸紅プライベートリート投資法人」の資産運用も受託しています。
ビジネスモデルと3つの強み
1. 丸紅グループの総合力と情報ネットワーク
総合商社ならではの強力なビジネスネットワークを背景に、CRE(企業不動産)戦略の支援、オフマーケット案件の発掘、開発プロジェクトへの参画など、独自のソーシングパイプラインを有しています。
2. 多様なアセットクラスに対応するファンド運用力
景気変動に左右されにくい安定稼働型のレジデンス(賃貸住宅)から、都心部のオフィスビル、需要が高まる物流施設、商業施設まで、多様なセクターを網羅。各アセットの特性や投資家のリスク・リターン選好に応じた私募ファンドや私募REIT等のソリューションを提供しています。
3. アセットマネジメントとバリューアップの一貫体制
物件の取得(アクイジション)から、リーシング戦略、大規模修繕・リノベーションによる付加価値向上、レンダーとの資金調達交渉、売却(ディスポジション)に至るまで、長期的な資産価値向上を伴走する手堅い運用実績を誇ります。
組織カルチャーと働く環境
- 商社系ならではの安定性と少数精鋭のプロ意識大手商社グループとしての高いコンプライアンス意識や強固な経営基盤を備えつつ、運用現場は少数精鋭で機動的に動けるフラットな環境です。
- ワークライフバランスと長期就業のしやすさ激務になりがちな外資系ファンドや急拡大中の独立系ファームと比較して、安定した就業環境や福利厚生が整備されており、中長期的に腰を据えて不動産金融のキャリアを積むことができます。
主な職種と求められる人物像
1. 投資開発・アクイジション
- 業務内容:
投資対象物件の発掘・ソーシング、アンダーライティング(DCF法等による収益性シミュレーション)、デューデリジェンスの統括、GK-TKやTMK等のファンドスキーム構築、売買契約の締結。 - 求められるスキル・経験:
- 不動産私募ファンド、J-REIT、信託銀行、デベロッパー等でのアクイジション実務経験
- キャッシュフローモデルの作成能力、不動産関連法務・税務知識
2. アセットマネジメント(AM)
- 業務内容:
運用中物件の収益最大化、PM(プロパティマネジメント)会社の指揮・監督、テナント誘致・賃料交渉、資本的支出(CAPEX)の計画・執行、レンダー交渉、投資家向けレポーティング。 - 求められるスキル・経験:
- 不動産ファンド、REIT運用会社、大手PM会社でのAM・PM実務経験
- ビル経営・管理や修繕計画に関する専門知見
3. 企画・ファンドレイズ・IR
- 業務内容:
新規私募ファンドの企画・組成、国内外の機関投資家(年金、金融機関、事業会社等)へのファンドレイズ、投資家対応。 - 求められるスキル・経験:
- 機関投資家営業、ファンドストラクチャリングの経験
転職成功に向けたポイント
商社系不動産アセットマネジメント会社の中途採用は、組織強化やファンド組成に伴うピンポイントの「非公開求人」が中心です。
- 実務実績の棚卸しと数値化自身が関与したアセットタイプ(オフィス、住宅、物流等)、案件規模(数十億円〜数百億円)、実行したバリューアップ策(稼働率向上、賃料増額、CAPEX管理など)を具体的かつ定量的に説明できるように整理しておきます。
- 保有資格の活用宅地建物取引士をはじめ、不動産証券化協会認定マスター(ARESマスター)、不動産鑑定士、CFAなどの金融・不動産関連資格は選考において高いアピール材料となります。
- 商社系AMを志望する動機の明確化「外資系ファンドやデベロッパー系AMではなく、なぜ丸紅グループのアセットマネジメント会社なのか」という問いに対し、グループの総合力や自らのキャリアビジョンと結び付けて論理的に語れる準備が重要です。


