CFOとは?仕事内容や求められるスキルを解説

「CFO」に関して、その名前を聞くことはあるかもしれませんが、具体的に仕事内容までイメージできている方は意外と少ないのではないでしょうか。

今回は「CFO」をテーマに仕事内容や求められるスキルを徹底解説していきます。

この記事でわかること

・CFOとは?

・CFOの役割

・実際にCFOになっている職種

・CFOに関してQ&A

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CFOとは

CFOの定義

CFOとは、「Chief Financial Officer」の略称で、日本語では「最高財務責任者」と訳されます。

「Financial」と聞くと、資金調達をイメージされる方も多いですが、実際の業務内容は多岐に渡っています。

CFOと財務部長の違い

財務部長や経理部長などは、その部のトップとしてマネジメントをしていきますが、CFOはより広い業務をこなしていく必要があります。

具体的なCFOの役割を理解すると、財務部長との違いも分かってくると思うので、次項で詳しく解説していきます。

CFOの役割

CFOの役割は多くありますが、理解しやすいように分けると「経理」「財務」「管理会計」プラス「IPO推進」の3プラス1になります。

CFOの役割1:経理

1つ目の「経理」は分かりやすく表現すると「起こったことをきちんとまとめる」という仕事です。

会社の経済活動について正確にまとめてレポートするという経理の仕事はベースとして大切なことになります。

また、税金の問題に対応できるように税務の知識があるとさらに活躍できます。

銀行やベンチャーキャピタル、税務署などの関係会社と良い関係を構築し、自社の状況をレポートできる力が求められます。

CFOの役割2:財務(資金調達)

「財務」では、調達する相手によって大きく分けて2つの役割があります。

1つ目の役割は主に銀行からの「借り入れ」です。きちんと会社の状況を説明し、また、将来の予測に基づいてお金を返せることも説明します。

バイアウトファンドが企業を買収するときに、銀行から「LBOローン」という資産を担保としたローンを借りることがあります。

この際に「コベナンツ」という「こういう条件に抵触したらお金を返します」といった制限が付くケースがあります。

どのように会社の財務・経理を運営したらお金を返すことができるかを判断し、コベナンツ管理もこなしていく必要があるという点が通常の事業会社の財務担当と異なります。

2つ目の役割はベンチャーキャピタルや事業会社などからの「株式による調達」です。

借り入れとの違いは「資金を返済する必要がない」ということですが、デメリットとして「経営権の一部を渡すことになる」という点があります。

外部株主が多くなると取締役選任権・取締役解任権が外部にいってしまうケースもあるため、慎重に管理する必要があります。

ここでCFOとしては、分かりやすく言うと「できるだけ高い株価で、かつできるだけ低いパーセンテージで株式による資金調達を行う」ということが求められます。

また、株式による調達では銀行からの借り入れ調達以上に、「将来性」がポイントになってきます。特にベンチャーキャピタルの場合は今の状況よりも会社の将来性を重視する傾向があるため、会社の今後について説明する力が必要です。

CFOの役割3:管理会計

3つ目が「管理会計」です。バイアウトファンドの投資先ではここまでできる人材の需要が増しています。

具体的には、

・現在、この会社がどうなっているか
・伸びていない場合はその原因がどこにあるのか
・この状況を改善するにはどこをどうすればよいのか

といったことを適切に見定めてKPIに落とし込み、実行関与していくという役割です。

文字通り、“経営企画的CFO”が求められていて、資金を調達するだけでなく、会社の状況改善までできるCFOの求人が増えていくと考えられます。

CFOの役割+α:IPO推進

ベンチャーキャピタルやバイアウトファンドのイグジット方法として「バイアウト(売却する)」「IPO」の2通りがありますが、特にIPOでイグジットするスキルがある人が求められています。

監査法人や主幹事証券、最終的に東証の審査に通るためには、“経営企画的な”役割が求められます。

「経営状況が悪いときにその原因と改善策を説明できるか」「予想が外れたときにその理由を論理的に説明できるか」という力が必要になります。

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CFOになるのに必要な経験

実際にどのような方がCFOになっているのかを理解すると、CFOに関してのイメージが明確になると思います。

監査法人、事業会社にて経理財務部長 等

経理に強いCFOを目指していくことができます。

CFOを目指すために数字をまとめる力があって、プラスアルファで財務や管理会計の勉強をしていくことで、今ある強みをさらに広げていくことができます。

銀行/証券会社、ベンチャーキャピタル/PEファンド 等

銀行などから事業会社のCFOに行く方は最近では少なくなってきています。ですが、資金調達はベンチャー企業にとって非常に大切なのでまだまだ道はあります。

また、ベンチャーキャピタルからの横滑り以外で多いのがベンチャー企業のCFOになるというキャリアです。

逆サイドにいたという経験から、ベンチャー企業が資金調達をする上でどのようなことが必要かを熟知していることが多いです。

資金調達ができるCFOとして経理も学んでいきながら強みを広げていくことが大切です。

戦略系/経営企画系コンサルティングファーム、大手企業の企画部門責任者 等

経理や財務ができるとなお良いですが、こういった方だと管理会計に強く、“経営企画的CFO”の要素が濃くなっています。

経理などができない場合でも、ある程度規模感があって経理担当がいる中で、各数字の把握とその改善策の提示ができるCFOとして活躍することができることもあります。

コチラの記事でもCFOについて解説しています。
『CFOへの転職 求められるスキルと役割を解説』

CFOに関してよくある質問

業界経験がないとCFOになれないのか?

CFOに関しては「業界経験必須」という求人は意外と少ないです。

もちろん、業界経験があるに越したことはないですが、CFOの仕事は業界を横断的に統一したスキルが必要ということが多いです。

CEOやCOOは経験や実務が必要な場合が多いですが、CFOは比較的業界経験が問われない傾向があります。

ただ、その中でも店舗型ビジネスや原価計算が必要なメーカーなどの場合は経験がある方を求めることが多いです。

システムを理解していないとCFOになれないのか?

「システムを理解していないとCFOになれない」ということはありません。

しかし、システムを理解していることはCFOの業務を行う上でも重要なポイントになってきます。

電子化の流れがある中で、営業部門と経理部門をシームレスに繋げられるかということが課題となってきます。

まとめ

CFOについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

CFOは単に「資金調達をする人」「経理をする人」という意味ではありません。

社長の右腕となり数字の取りまとめをしながら、事業推進の要になるという要素が強い非常に魅力的な仕事です。

コトラでは、業界出身のコンサルタントが転職のご支援をさせていただきます。
CFOへの転職を検討する際は、ぜひコトラまでお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

枝松健志

東北大学経済学部卒。日本長期信用銀行(現・新生銀行)に入行。大企業および中堅企業向け融資、審査業務に従事。長銀破綻時には会長秘書を務める。その後ベンチャーキャピタルに転じ、ソフトバンク系VC及び伊藤忠商事系VCにてベンチャー企業への投資と成長支援に注力、複数の投資先でマネジメントを経験する。「企業の成長を人材面からサポートする」ことを目指し人材コンサルタントに転身。
[ 担当業界 ]
経営幹部人材(CXO / 事業推進責任者等)、バイアウトファンド、ベンチャーキャピタル