抜本的な業務改革を支援するプロフェッショナル!「BPRコンサル」

抜本的な業務改革を支援するプロフェッショナル!「BPRコンサル」
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34 - 抜本的な業務改革を支援するプロフェッショナル!「BPRコンサル」

多くの企業や組織が、IT化やグローバル化、人材不足への対応を迫られる中、活躍が期待される「BPRコンサルタント」について解説します。

BPRの意味

BPRとは、「ビジネスプロセス・リエンジニアリング(Business Process Re-engineering)」の略称です。1993年にマイケル・ハマーとジェームス・チャンピーの共著として発表された『リエンジニアリング革命』によって世界的に有名になりました。

BPRとはわかりやすく言うと、「抜本的な業務改革に向けて、既存の業務フロー、組織、制度、情報システムをプロセスの観点から見直すこと」です。

業務フロー、組織、制度、情報システムは、本来、企業の目的や目標を達成するための手段ですが、社内の部門や部署の分業化、専門化が過度に進んだ場合、企業全体では、業務プロセスが分断され、非効率を招いてしまうことがあります。
BPRはこのような非効率な業務プロセスを改革し、再構築するための取り組みなのです。

BPRコンサルとは

業務プロセス全体の改革、再構築を行うことで、業績向上を目指す企業を支援するコンサルタントです。昨今、多くの企業は、加速するIT化やグローバル化、人材不足への対応を迫られており、業務プロセスの大幅な改革を行う、BPRコンサルタントの需要は高まっています。
また、近年目立っている、日本の労働生産性の低さを向上させるために、組織的な改革を行うためにも、BPRコンサルタントに注目が集まっています。

BPRプロジェクトの種類

BPRプロジェクトは次のように、「ビジネスモデル変革」「オペレーション変革」「キャパシティ変革」の3種類に大きく分類することができます。

ビジネスモデル変革

ビジネスモデルとは、企業が持続的に収益を上げるための仕組みです。
付加価値を提供する(販売する)対象、物、方法などの一連のプロセスの見直しを行うことで、業績向上を目指すのが、ビジネスモデル変革です。 

オペレーション変革

この場合、オペレーションとは、業務目標達成のための業務フローの整備や、実行の一連の作業を指します。
業務フローや作業方法、進め方について見直しを行うのが、「オペレーション改革」です。近年では、IT技術なども積極的に活用しようという動きが高まっています。

キャパシティ変革

この場合、キャパシティとは、業務上受け入れ可能な数や量などを指します。
例えば飲食店やホテル、レジャー施設などにおけるキャパシティは、「お客様の入数」のことです。お客様の入数などの限界の概念を改革するのが、 「キャパシティ変革」です。

お客様にとって快適な空間やサービスを提供することで、再来店数増加につなげることができます。

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BPRコンサルタント注目の背景

業務改革を推進するリーダー的存在として、近年需要が高まっているBPRコンサルタントですが、この項目では、多くの企業からBPRコンサルタントの活躍が期待されている理由について、詳しく解説します。

社内で不足している知見や情報を補うため

BPRを実施したことのない企業は、業務改革の知見やノウハウ、必要な情報などが乏しい場合が多いです。 
そのため、BPRを効率的に実施するために、BPRの経験が豊富で、業務改革に精通しているコンサルタントに依頼するケースが増えています。

客観的な視点で全社的な改革を行うため

企業や組織の中には、変革よりも現状維持を好む人達が一定数おり、変革の妨げになっている場合が多いです。
また所属部署の利益を優先するあまりに、全社最適の視点で改革や、組織全体の利益がなおざりになっている場合もあります。 

このような状況を打破し、プロジェクトを円滑に進めていくために、第三者の視点でアドバイスをすることができるコンサルタントを導入しようという動きが広がっています。

BPRコンサルタントに求められるスキル

BPRコンサルタントには、業務改革のスムーズな推進のために、多様なスキルが求められます。この項目では、BPRコンサルタントに求められるさまざまなスキルについて、具体的に解説します。 

論理的思考力

現状を分析し、課題を抽出したり、対策を検討するためには、論理的な思考力は必須です。 

業務改革では、複雑な問題を分析・把握し、特に重要で改革すべき課題に対して、効果的な対策を打ち出すことが重要です。このため、正確に課題を捉え、最も効果的に対策を講じるためには、論理的思考力はBPRコンサルタントにとって特に重要なスキルと言えます。

コミュニケーション能力

BPRコンサルタントは、業務遂行するうえで、経営陣や関係各部門に対する事前説明や状況報告を行う機会が多々あります。また、BPRは企業の担当者に伴走して進めていく必要があります。

理解や納得が得られやすい説明や報告を行うためにも、BPRコンサルタントには、明確で論理的な資料作成やプレゼンテーションなどを含む、コミュニケーション能力も求められます。    

調整力・交渉力

BPR推進においては、クライアント企業の社内外のステークホルダーとの連携が求められます。 

さまざまなステークホルダーと連携を図る中では、それぞれのステークホルダーの利害が一致しないケースも多々あります。そのような場合に、クライアント企業のBPR推進担当者が、社内外のステークホルダーと交渉しやすいように支援を行うのが、BPRコンサルタントの役割です。

このため、BPRコンサルタントには、クライアントのステークホルダーの利害関係を把握し、それぞれの利害を考慮した、調整力や交渉力が必要とされます。 

経営やIT・専門的な業務の知識

BPRコンサルタントにはさまざまな知識も必要です。
業績向上のための抜本的な改革のためには、経営戦略に関する知識が必要となります。

また、IT技術の高度化・普及に伴い、ほとんどの企業においてITの活用は必要不可欠となっています。BPRにおいても、業務改革のために、最新のIT技術を活用しプロジェクトを推進する場合も多く、IT技術やプラットフォームに関する知識を身につけておく必要があります。 

BPRに役立つ主な基幹システムとしては、企業の会計や人事、生産、物流、販売などの基幹業務を統合し、情報の一元化によって効率化を図ることのできる「ERP (Enterprise Resource Planning)」などがあります。 
BPRを推進する際には、ERPの導入やリプレイスの付随業務を支援するケースも多く、ERPに関する知識はぜひとも身につけておきたいところです。

マネジメント能力

期限内に目標を達成すべく、プロジェクト全体を管理してプロジェクトを円滑に進めていく能力も、BPRコンサルタントにとって重要な能力の一つです。

プロジェクトをマネジメントするためには、まず、目的達成のための必要事項の確認、達成までの詳細なスケジュール設定、人員配置、業務の割り振りなどが必要です。
その上で、スケジュールに沿った進行ができているかをモニタリングし、必要に応じて、さまざまな変更や調整を行うことが求められます。 

業務分析能力

業務フローチャートを使った、現状の業務プロセスや業務内容、問題点の分析も、BPRコンサルタントの重要な任務の一つです。 

具体的には、まず、クライアントへのヒヤリングを通して業務フローチャートを作成し、不要業務、阻害業務、重複業務などの洗い出しを行う必要があるため、BPRコンサルタントには、業務分析能力も必要となります。

BPRコンサルタント活躍の場

この項目では、近年、需要が高まっているBPRコンサルタントの活躍の場について紹介します。   

コンサルティングファーム

最も代表的な、BPRコンサルタントの活躍の場は、コンサルティングファームです。 

大手のコンサルティングファームでは、規模の大きなプロジェクトに関われる機会もあり、BPRコンサルタントとして、さまざまな経験を積みたい方、成長したい方にとって絶好の環境です。 

BRR専門ベンダー

BPR専門のベンダーで働くという選択肢もあります。 

BPR関連のサービスやツールを提供する専門のベンダーでは、BPR関連の自社ツールやシステム提供だけではなく、BPRコンサルティングを行っている場合もあります。 

BPR専門ベンダーでは、自社のシステムの専門知識を身に付けることができます。どちらかと言うと、俯瞰した立場での業務改革よりも、自社のシステムを極めた上で、専門的な課題解決を行いたい方に向いています。 

フリーコンサルタント 

ファームや専門ベンダーでの実務経験を活かして、フリーランスのBPRコンサルタントとして活躍することもできます。 

自身で仕事の裁量を決めたり、プロジェクトを選定したり、自由な働き方が可能です。
能力次第では、月に100万円〜250万円ほど稼ぐことも可能で、高収入を狙うことも可能です。
しかし、その分、自身で案件開拓を行う必要があり、BPRコンサルタントとしての能力に加え、営業力も求められます。 

まとめ

近年、多くの企業が、抜本的な業務改革に向けて、専門知識を持ったBPRコンサルタントの支援を必要としており、BPRコンサルタントコンサルタントの需要は高まりを見せています。

大きな改革を行うBPRを成功させるためには、さまざまな知識やスキル、緻密な戦略立案に基づくコンサルティングなどが必要ですが、その分、非常にやりがいも大きな仕事です。

BPRコンサルタントに関心のある方は、ぜひご自身のキャリアの一つとして、積極的に検討してみてください。

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この記事を書いた人

KOTORA JOURNAL | 抜本的な業務改革を支援するプロフェッショナル!「BPRコンサル」

吉田宗平

[ 経歴 ]
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、外資系IT企業に入社。SEとして貿易システムプロジェクト等に従事した後、コトラに入社。

[ 担当業界 ]
IT業界、コンサルティングファーム等